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自然農ガットポンポコ

2012年10月14日 カテゴリ:自然農

化学肥料はどこから来るのか

 

 
 

硫酸アンモニウム(りゅうさんアンモニウム)。硫安とも呼ばれる。

肥料

硫酸アンモニウムは代表的な窒素肥料の1つ。即効性だが、窒素分が吸収された後に硫酸イオンが遊離硫酸や硫酸カルシウムとして残り土壌は酸性化する。
酸性化すると、ほとんどの野菜は育たない。土壌微生物も育たない。これを中和するために、石灰などを施用するが、phが中和されるだけで、元には戻らない。また石灰のやり過ぎはこれもまた土壌中の微生物を死滅させる。元の土に戻すために、さらに微量要素と呼ばれるマンガン、マグネシウム、ホウ素などを施用する農家もいる。さらに有用微生物群と呼ぶ培養された微生物を施用する農家もいる。
堆肥、緑肥などの有機物を施用し続ければ、土地にあった微生物群の働く、pHの変動に強い土が作れるはずなんだけどね。
第二次世界大戦前の日本はほぼ100%有機農業の国だったらしい。何百年もかけて、ご先祖様が作ってきた土壌と土作りの技術。第二次世界大戦後(以後、戦後)、化学農薬と化学肥料で壊し続けている。戦後に何が起きたのか。

食料難

戦後の日本は食糧難で,米の増産は国策として急務。即効性の化学肥料が水田に大量投入された。同時に、硫酸アンモニウムは輸出産業によって外貨を稼ぎ、日本の経済を豊かにするために必要とされた。
日本で1年に生産される200万㌧強の硫酸アンモニウムうち約90万㌧が海外に、 その9割以上が東南アジア向けに輸出されている。2007年の肥料輸出総額は152億4千万円で、窒素肥料はその93.5%、142億4940万円になる。
米の増産と、化学肥料の生産と輸出と、工業製品の生産と輸出を同時に行うことは、一石二鳥の国策だった。

ほとんどが鉄板製造やナイロン製造の際の排出物

回収硫安はナイロン原料のカプロラクタム製造の際の廃液などから回収される。
副生硫安は製鉄所などでの石炭乾留に際して副生するアンモニアを硫酸に吸収させて得られる。

化学肥料の硫酸アンモニウムは自動車産業や石油化学産業と密接に結びついている。そのほとんどが、ナイロンや鉄板を製造する過程で排出されて出来ている。

ナイロン

ナイロン6の世界需要の約6割が繊維用途、約4割が樹脂用途となる。繊維用途はほぼ同率で衣料用繊維、タイヤコード、カーペット用となる。樹脂用途は約3/4がエンジニアリングプラスチック用、1/4がフィルム用となる。

ナイロンはとっても便利だ。生活に必要なナイロンの製造過程で出来るものが、私達の食べ物を作る土壌を壊している。

窒素汚染

普通の窒素——人間が吸う空気の4分の3以上を占める気体——ではなく、化学合成の結果生じる「窒素酸化物」は、地球上で1860年の30倍になったらしい。

「窒素酸化物の第一の、そしておそらく最も大きな影響は、世界の食糧供給への影響だ。人類が食べるのに十分な量の食物を生産するには、窒素に頼らざるを得ない」

しかし、窒素のマイナス面は増える一方だ。窒素酸化物は空気中のオゾン濃度を上昇させ、呼吸器系疾患を引き起こし、作物の収穫量を減らす。また、酸性雨をもたらし、酸素を大量消費する海藻の異常繁殖を促して漁業に被害をもたらす恐れもある。

エコビレッジ

私は健康のために、化学肥料を使わない有機農を見直すべきだと思う。そうは思うけども、小林農園だけでは出来ることに限りがある。有機の村が沢山必要じゃないかな。

参考資料

硫酸アンモニウム - Wikipedia
ε-カプロラクタム - Wikipedia
「肥料」の輸出 - 門司税関 調査部 調査統計課
次の環境脅威は窒素汚染:「窒素酸化物が1860年の30倍に」 « WIRED.jp Archives

エコビレッジいろいろ

Rainbow Valley Farm
EcoVillage at Ithaca
霜里農場 Frostpia-Farm

 

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