煉瓦製ぬくぬくベンチ型ロケットストーブをいろいろと改良した。

狭い燃焼室

最初は普通の薪ストーブくらいの広い燃焼室だった我が家のロケットストーブ炬燵。大きな薪を燃やしたかったから、ロケットストーブの基本通りではない設計を選んだ。でもロケットらしい燃え方を求めて微修正を繰り返すと、燃焼室がどんどん狭くなり、断熱煉瓦を突っ込んで突っ込んで結局ヒートライザーと同じ程度の断面積に落ち着いた。

そのおかげで、ついに「奥から燃やす」というのが出来るようになった。

縦型のバーンチャンバー(薪投入口)の場合は、自然とそうなる。そうなるっていうのは、奥から燃やすってことね。

↓これ

そうすると、熾が一ヶ所に溜まる。「薪の、燃えている部分だけを熱する」ということが起きる。その結果「煙らない」。煙るのは、薪を中途半端に熱した状態。

横型のバーンチャンバーの場合は、手動で薪や熾を奥に押し込んでやる必要がある。

 

燃焼室の一番奥、ヒートライザーの真下で焚き付け、そこに薪をくべ続ける。ヒートライザーに炎が吸い込まれていっているのが分かる。天井や壁が煤けていない。美しい。

燃焼室が広いと、こういうことしようとしても途中で消えちゃう。消えないようにするには、普通の薪ストーブでするように、できるだけ吸気口の近くで燃やすということが必要になる。その結果、燃えていない部分を含めた薪全体を熱することになり、煙る。

その他

二次吸気口は粘土で閉じた。キッチンロケットの試作で、そんなん無くても煙らずに燃えることが分かったから。

煙道ベンチの折り返し部分を断熱煉瓦に変えた。これで無駄な放熱が減ってベンチがより暖かくなるはず。

結果

煙がものすごく減った

書いたとおり、奥から燃やせるようになって、煙が激減した。

逆に言うと、これまではよっぽど薪が乾いていて、ストーブも暖まっていて、上手に燃やせたときじゃないと、煙ってた。吸気口を狭くしないと逆流する煙もあった。

でも、もう薪の投入口を全開にしても逆流しない。これで堂々と「ロケットストーブ」と言えるようになった。ヽ(´▽`)ノ

灰が減った

熾がたまらないで、どんどん燃え尽きて行くので、灰があまり出来ない。ゴー。

掃除が楽だ。

長い薪

薪の投入口を閉じなくても、煙が逆流しなくなったので、 長い薪を燃やせるようになった。これは大きい。木を切って薪を作るとき、ストーブに入る長さに短くすることを玉切るとかコギルという。このコギル作業はチェーンソーやマルノコのお世話になることが多いけど、燃料を作るために燃料を使うという馬鹿げた事態になっている。長い薪でいいなら、燃料のための燃料が少なくて済む。これはありがたい。

感想

普通の薪ストーブは、大量の熾を作って、熾からの熱をじわじわと放出させるけれど、そうすると炭を焼いているような状態なので、煙が出る。ロケットストーブは煙らせないように、熾が出来ないように燃やす。そういうことなんだな。

おまけ

本日のパンとケーキ。こちらは珪藻土キッチンロケットでノブヒェン焼き。たまたま、すっごく熱くなったら、いままでにない焼きあがり。キャラメライズに必要な高火力を実感した。

  

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