「わるないわ~」という能登の言葉
9月上旬~10月下旬に開催される奥能登国際芸術祭珠洲2017の先行プロジェクトおくノートで、「わるないわ~」という能登の言葉が紹介され、また活用されている。 [](http://oku-noto.jp/oku-note/)
これを見て、やられた、と思った。
たしかに、これも方言。
あまりに自然と使ってて、まだ「珠洲ことば」コーナーには収集してなかった。プロジェクトおくノートには、なかなかに鋭い人がいるようだ( ゚д゚*)。
解説
わんない/わるない -- 良い
「こりゃまいわ。わんないてゃ」というようにして使う。この場合は、「これ美味しいねー」というような意味になる。
良いということを、ちょっと遠慮して、謙遜していうことばです。
「おくノート」タブロイド版0号より
こういう普段は方言だと意識しないことばに光を当てることで、地域の人の独特な感性に気づくことができる。これが方言収集の醍醐味。
おあがりなさい
これもぱっと方言だと気づかない言葉だった。でもなんか使うタイミングが全国平均と違うので、近所の婆ちゃんに言われたときに聞いてみた。この言われたときに聞くって、方言収集では大事。あとから「あの方言なんですか」と尋ねたところで、言った当人はなんのことだか覚えていないことがとても多い。
「おあがりなさい」は、女の人がお昼時の仕事終わりに言うことば。「さぁさ。おあがりなさい」という具合に。女の人が食事を作るので、お昼ご飯にしましょうか、午前中はお疲れ様でしたといったような意味で使うみたい。使ってる当人は、そんな意味は意識していなくて、昔からそうだから挨拶程度に使っているように見える。男の人なら、「ちゅうはん(昼飯)やぞー」となる。やっぱり「ご飯」が挨拶だ。面白いな。
こっちも見てね
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