普段は自然農の農家と自称しているけど、珠洲の言葉の収集家でもある。なんてね。

聞いたところによると、割と人気コーナーらしいので、更新したらお知らせすることにしようっと。

今日の珠洲ことば

「ほい」

 

さぁ、のっけから、とんでもないのが出て来たなー。近所のおっちゃんが、木を切っとるとこに寄ったら、焚き付けに良さそうな小枝が山になっとったので、これくれと言うとったら、

このソダをほいていうたな。

 

あいかわらず、知らない単語に出くわすと、一瞬夢の世界に連れてかれる。

ソダは、これも知らん人は知らんと思うけど、木を切った後に残った小枝とか、管理林に生えた切らないといけないような小さい木。薪木に良さそうなそういう木をソダという。そこまでは分かる。しかし。

そのあとなんて言った?

そんなときは、正直に聞き返す。「え、なんていうた。」

このソダを昔はなぁ、「ほい」て言うた。「おい、『ほい』のうなったぞ。はんでこんか。」というて。

55年ほど前の小学校では、学校への道すがら教室の暖房の燃料に「ほい」を拾っていくもんだったと聞いた。かっこいい暮らしやなー。

 

解説

  • ほい -- 焚き付けに使う小枝。ソダともいう。

用例

「おい、ほいのうなったぞ。はんでこんか(おい、焚き付け無くなったぞ。持ってきて)」

 

こっちも見てね

珠洲ことば は行 | 自然農 ガットポンポコ

 

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