自然農ガットポンポコで育苗するときの、有機物の循環について

踏み込み温床とは

ます踏み込み温床を作る。ワラや落ち葉を微生物が分解するときに発生する熱を利用して、野菜の苗を保温する。

踏み込み温床(引用:自然農・栽培の手引きp.210)

  • 高さ80~90センチくらいの枠の中に、まず稲ワラを一段敷き詰めて、その上に落ち葉・枯草・青草・米ヌカ・鶏糞などを不規則に入れて、水または人糞尿を全面にふりまきます。

  • よく踏む。

  • 再びワラを一面に敷き、先ほどの落ち葉・枯草・青草・米ヌカ・鶏糞などあるものを不規則に入れ、先ほどと同じように水などを入れ、

  • よく踏む。

  • 数回繰り返して最後に土を10cmほど入れる。

  • 2~3日で発酵が始まりますので、ここに種子を下ろした木箱やポットを並べます。

  • サツマイモの場合は、最後に入れる土を30cmくらい入れて、土の中に直接種イモを入れます。

農の暮らしから出てくる資材で、育苗のための保温装置を作る。踏み込み温床に入れた中身は2年ほど経つと、植物性堆肥として育苗土などに使える。

循環 二年間の時系列

一年目

庭に枠代わりの穴を掘る。

縦:4メートル 横:1メートル 深さ:60センチの穴。

土を掘り上げるときに、深さ20センチまでのところは、他の畑に客土するなりして使う。踏み込み温床に戻すのは、深さ20~60センチのところの草の種のないところの土。

ただ、表面に敷く土は15cm程あればよいので、残りはどうしようか、となる。私は粘土率を計ってコブハウスの材料にした。

さて、中身を入れていく。

最初に一番底に敷く稲ワラを2束。藁は長いままだと分解が遅く、来年掘り上げる際に引っ掛かって大変なので、押し切りで20~30センチに切って入れる。

落ち葉、水、踏む

切りワラ、水、踏む

目の前の鶏舎から取り出した鶏糞

を三回に分けて行う。

水分率60%にするために、ワラ、落ち葉それぞれに水を掛けると調節しやすい。踏む際に、鶏糞に直接乗ると、もったいないことになるので、次の切りワラを入れてから踏む。鶏糞は下の方を多めに。水は上の方を多めに。

最後に藁を2束。

土を15cm程敷く。

このあと、ビニールトンネルを掛けて出来上がり。

二年目

1年後に、中身をコンポストに移したところ。

随分まだ葉っぱの原型が残っている。ワラはもう分解され残っていない。

三年目

2年後に、コンポストの中身を出したところ。

まだ葉っぱの原型が残っているが、随分土っぽくなっている。これを通しでふるって通ったもの、つまり細かく分解されて土のようになったものを植物性堆肥として使用する。

さらに畑の土をふるって、籾殻薫炭を作って、この植物性堆肥と混ぜて、育苗の土にする。

当年の作業順序

2年経って、循環がまわり始めたら、当年の作業は次の通り。

循環図

  1. コンポストの中身を出す
  2. 前年の踏み込み温床の中身をコンポストに移す
  3. 踏み込み温床を仕込む
  4. コンポストの中身を通しでふるって、通ったものは今年度使い、残ったものはコンポストへ戻す

もうちょっと詳しく

温床は何のためか

夏野菜と言われるトマトやナスや唐辛子は、夏に食べるためには3月頃に育苗を始めるけども、大雑把に言うと発芽に30度以上育苗に20度以上が必要で、5度とかになると死んでしまう。4月になれば昼間はずいぶん暖かく、直射日光のあたることろは30度を越える。だから日中は保温の必要はないのだけど、夜、とくに早朝は霜が降りるほど寒いことがある。この夜の間の最低温度を保つのに、温床は役にたつ。夜温の確保。

管理

ガットポンポコの踏み込み温床はビニールトンネル式で、日中そのままだと温度が高くなり過ぎるので、ビニールの天井を空ける。だからビニールを掛けるときに開け閉めできるように考えとかないといけない。

資材

  • 落ち葉
    軽トラの荷台にバッタリすり切りで2杯
  • 稲ワラ
    22束。1束は、片腕でひと抱えしたくらいの量。
  • 鶏糞
    肥料袋で9つ。

水分量

有機物を発酵させるのに最適な水分量は、60%。といってもよく分からないので、実際にはギュッと握ってジワッと水が滲み出るとか、ギュッと踏んで水がジュクッとなるという目安で判断する。

酸素を入れる改良版

その後もっと酸素を入れる工夫をしました

詳しくは、こちらの記事で

地球で生きていくために炭を焼こう

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