「奥能登日置らい」で視察研修旅行に行って来た。受入先は、四万十町の治産外商会社四万十ドラマ。
四万十川の朝。
川が風景に占める存在感はすごくでかかった
毎朝の霧がお茶の栽培に適している。
四万十町はお茶の産地だ。ずっとJAに供出して、静岡茶にブレンドされるという売り方だったが、四万十ドラマできてから一部は地域ブランドとして売り出すようになった。お茶の生産農家の高齢化という問題はここでも解決できてきないが、広井茶生産組合の若手がお茶の木の選定を請け負い始めている
四万十町のお茶畑。
上の方は栗畑。急斜面の利活用への努力の歴史。大したもんやわ。 とにかく平野がない。山と崖と川の町だ。資源をとことん活用する人たち。何人もの人から、「もったいない」という言葉を聞いた
うり坊から育てたというイノシシが旧道の脇にぽつねんと飼われていた。
飼っていたイノシシがある日突然いなくなったとか、栗は朝まで待って拾いに行くと先にイノシシに食べられてるから夕方に取るとか、夜車で走ってると良く出くわすとか、イノシシと共生してた。全然大騒ぎしてなかった。
イノシシ。の写真を撮る人たち。奥能登では騒ぎ始めたばっかり。まだあんまり見ないもんね
旧古城小学校区の児童による自分達の町の地図
ニワトリ小屋。
こんなにちっちゃくても大丈夫
栗きんとんや羊羹を作っている清流栗庵さんのケトルミキサー。
隣のボイラーで沸かした蒸気が釜の下に吹き付けて釜を暖める。面で暖めるので焦げつかない。おまけにミキサーが内蔵されている。蓋はない
河原に降りられるのかと思ったらゲートボール場。(ノ∀≦。)ノ
美しい畑。
お父さんがヨキで敷藁を小切っている。 粘土質っぽかったけど、なぜか平畝。畝仕切りの石列がかわいい。 旅館の窓から見とれて眺めていたら、集合時間に遅れてしまった
能登より1ヶ月ほど春が早い。
カラスノエンドウがもうこんなに
新聞バック関連事業を担当するNPOリバーさんによるバック作り体験
感想
沢山のキーマンに会い、お話を聞かせていただいた。
各団体の持つ時間
四万十ドラマさんは設立から15年。山問屋山間屋さんは市役所職員時代からの10年以上の蓄積。清流栗庵さんは昭和50年頃の生活改善グループから始まり、十和おかみさん市は昭和40年代後半の女性加工グループがそのスタート。
蓄積された時間
10年も20年も、地域おこしの活動をずっと続けてきたということに驚いたし、感動した
山問屋山間屋・中脇さんは、地域の産直市場の脇に、素敵なストローベイルハウスを建てて地元食材だけを使ったケーキと珈琲のお店をしている。山間の棚田のお米をブランド化した「山間米」の販売も手掛ける。産直マーケットの企画運営もしてる。そんな女性の次の言葉が印象的だった。
地道が一番です。やったらいいな、やらないかんなーってことを、必ず実行してきただけです。
10年間の活動の成果をどう考えますか?という問いかけに対してはこうだった。
先日、旧道でマーケットを開催したら、(地元の人の)48店舗が集まってくれました。数字にしづらいですが、私はこれを成果だと思っています。
人々の意識が変わったという成果。
10、15年続けようと計画を立てて10年やってきた訳じゃないみたいだし、10、15年やってきたということを自慢する人もいなかった。ただただ続けてきたという雰囲気。すごいなあ。こちらとしては、ただただすごいなと思う。
帰りのバスでは、能登は恵まれてるぞ、という話題。
在所のおっちゃんが言った
辛いことがあっても、あの斜面のお茶畑を思い出そうぜ。
という言葉がこころに残った。
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