珠洲に来てから「小正月」という言葉を毎年耳にする。「年末にお雑煮用の餅を搗いて、小正月には欠き餅を搗く」とか「年末の寒波の他に、小正月にはもう一回どか雪が降る」とか。
はて?小正月ってなんだろか?と言って在所の人に訊くと、1月の15日と、2月の15日と言われることがあってわけが分からなかった。今日ようやくそのことを思い出してインターネットで調べた
旧暦の正月と小正月について
●正月(旧暦正月朔日)
旧暦の正月は立春にもっとも近い新月の日(旧暦の正月一日は、月は地球に対して影の部分を向けているので、地球から月は全く見ることのできない日)と決まっていた
●小正月(旧暦正月十五日)
西暦の1月15日を小正月とよんでいる方もいますが、これも本来は旧暦正月十五日の行事で、年が明けて最初の十五夜(ほぼ満月)を小正月としてお祝いしていました。
今年2014年のカレンダーでは、1月31日の新月が旧暦大正月、2月15日の満月が旧暦小正月。
珠洲で、というより在所でよく耳にする「小正月」はというと、この旧暦の小正月のことらしい。
小正月って何?と質問しても曖昧な答えしかないのは、西洋歴とごっちゃになってきたせいみたい。しつこく訊くと「2月の小正月付近には、寒が一旦ぶり返るってこと」と言う答えが返ってきた。珠洲じゃ旧暦が息づいとることが分かって良かったと思う。
この現在のカレンダーと、旧暦との季節感の違いって嫌い。旧暦に合わせて作られていた季節の行事の日付と、西洋歴の日付とが合わないってこと。何もアメリカでハッピーニューイヤーと叫ぶのに合わせて日本の正月を迎える必要はないのに、[]太陽暦[]を導入したときに日付を変えちゃったんだな。
日本では明治5年(1872年)に採用され、明治5年12月2日の翌日を明治6年1月1日(グレゴリオ暦の1873年1月1日)とした。
なんたって、
天文学上の理由があって「1月1日はこの日だ」と決めたわけではない
のだから、
今のカレンダーにするときに、日付を旧暦へ合わせておけばよかったんだ。そうすりゃ、冬の最中に無理やりハウス栽培の春の七草を食べたりせずに、季節にあった日々を送れたのにね。
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