自然農ガットポンポコ

2020年08月01日 カテゴリ:作る

作ったオクドを1年使ってみて

出来上がったオクドを、1年ほど使ってみての報告。

作って良かった

調理には申し分なく使える。

  • 火力強い!
  • 薪が追加投入できる!
  • 煙たくない!
  • 料理しててあんまり熱くない!

でも!

崩れる

目皿周辺の版築部分が崩れて、その下の珪藻土レンガが見えてしまっている。

居関さんの本には黄色がかった粘土が耐火性に優れるとあったので、庭から掘った黄色い粘土でもいけるかと試したが、焚けば焚くほどボロボロと崩れてしまう。

焚き口周辺、外壁に塗った土を見ると収縮している。このライン水平に作ってあったけど、斜めになってしまった。収縮のせいで崩れるのかな。ちなみに、焚き口内部の床面は耐火セメントなので収縮してない。

庭の粘土、焼くと珪藻土コンロのようなピンク色になるから珪藻土混じりなのだろうけど。珪藻土コンロを焼成するときは、乾燥の後高温で焼く。はず。生乾きを低温で焼いてもまぁ、だめなんだろうな。

煙道設計

居関さんの煙道設計は複雑だ。

1.薪の投入口が斜め下を向いている

これは小空間で長い薪を入れられるような配慮。断熱が出来てれば逆流しないのだろうかと心配だったが、見事に逆流した。

投入口の天井が水平になるように削ったら、逆流しなくなった。粘土版築なので、実験のためにサクッと削れてよかった。

2.熱利用を進めるために、煙道が下がったり上がったり

写真のように、1番穴から出るときに煙道を下げている。これを作るのが大変だったのだけど、結局ここも水平に近くなるように削らないと、逆流気味だった。

薪が勢いよく燃え過ぎると、せっかくの熱がドンドコ外に出て良くないので、熱がこもるように煙道を下げて煙の流れを抑える。でも薪が燃えないとか、逆流するのは抑えすぎ。焚き口の蓋をよっぽど機密性高く作らないと、下げて上げての煙道は難しいように感じた。

調理に使う薪の量は暖房に比べてすごく少ないので、ダンパーでバイパスして煙突に気流を作ってから調理、なんてのも現実的じゃない。

打開策

素材

ペチカ本では、黄色ではなく黄褐色が良いと書いてある。居関さんの本とえらい違いだ。黄褐色って、いわゆる赤土。これなら火山性の粘土なので、耐火性高いと思われる。

黄褐色(#98502a)

版築にした理由は、居関さんの本に習った結果煙道の設計が複雑になってしまい、レンガの加工がひどく面倒だったから。しかしこの結果じゃなぁ。

赤土の方が耐火性高いとは言っても、珪藻土レンガの方が耐久性あるようなので、今度は珪藻土レンガで作ろうと思う。

再設計

鍋を置く穴を3つ作ったけど、結局2つで何とか調理できることが分かった。足りないときは、七輪に炭を移して使う。

煙道を下げて熱が逃げないようにするとか、熱風が鍋に当たるように鍋の下で一旦上に向けるとか、魅力的だけどやめる。煙道を水平に近くまで削っても1番2番とも十分な火力があったし、どのみち消耗品なら、できるだけ作りやすいのが良い。

2番穴の追い焚きは必要なかった。2番穴の下で煙道が折れていれば、追い焚きなしでお湯の沸くことが分かった。愛農かまど↓の煙道は水平だが、2番目の穴の下で煙道が急角度に右折してる。これが大事。

1番穴から2番へ行く途中にダンパーを用意したけど、結局使ってない。ご飯炊く蒸らしのときは、釜輪全部閉じてその上に鍋乗せるか、2番穴で蒸らす。ご飯蒸らしてるときって、もう1つの穴は味噌汁沸いて欲しいタイミングだったりするからだ。1番穴だけ使うって場面があんまりない。ダンパー有るとレンガ加工が複雑になるし、フライパンがぶつかるし良くなかった。ので廃止。

aprovecho.lorena-stoves のように、1番穴の炎が2番穴に到達するような、1番穴と2番穴との距離が大事だと思った。鍋フライパンがぶつからないギリギリ近くが良い。

関連記事

参考

  • aprovecho.lorena-stoves
  • uganda.improved.lorena-stoves.2004
  • uganda.improved.lorena-stoves.2008
  • 農家向き改良かまど―作り方・扱い方 (1958年) | 居関 久男
  • 愛農かまど設計図
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