春ださあ働くぞと苺の世話をしていたら、肋骨の辺りに激痛だ。3日ほどまえから薄々痛みに気づいていたけど、まさかこんなに痛くなるとは。
寝返りもうてないどころか、横になるのも苦痛。
そうこうしていたら、三月半ばだというのに雪模様。これはこれはと、身体を休めることにする。まだ早い。と言われているようだ。
わっはっは
気を取り直して身体の養生がてら、ストーブの文献が豊富なニュージーランドWaikato大学「New Zealand Digital Library Project」の電子書籍を読む。
Boiling Point, newsletter of the I.T.D.G. Stoves Project
竈(かまど)/ストーブの構造は確かに重要だが、鍋の形状や竈とのバランスも、薪調理の効率を決める重要な要素だと説明してあってなるほどと思った。
lowering pots below the upper surface of the hole, a dramatic increase took place in the heat transferred to the pots
鍋を釜口にずぼっと入れられると、劇的に熱交換率が高まる。
炎にあたる鍋の表面積は広い方がいい。
この辺までは、経験から分かっていたことと一致する。意外なのが次から。
a round based pot received less radiant energy from the fire than a flat based pot
鍋底は丸いより、平らな方が炎の影響を沢山受けられる。
えっ!?
clay pots use more wood than aluminium pots to heat and evaporate the same quantity of water
土鍋よりアルミ鍋の方が薪が少なくて済む。
アルミ鍋の場合、鍋底にうっすら煤(すす)が着いていると非常に効率がよい。
ほっほ〜。そうなん。これ知らなんだわー。
文化鍋みたいなのを使って、すぼっと途中まで竈の中に突っ込んで焚くのが良いのか。そんで鍋底はたまにしか洗わない。 文化鍋
以上を踏まえて、鍋とストーブの両面から薪調理器具をデザインしたのがこれ↓ nzdl.org
愛農かまどに似てる。 かまど体験 | ソラノネ
一つの炊き口で複数の鍋を効率よく温めようとすると、こういう形に落ち着くのかな。 nzdl.org
煙突に行くまえに一旦落とすのは、バッフルの代わりか。大野の炭焼き釜と同じ仕組みだあ。
それにしても、この本に出てくるSinger(1963)さん、Dr. G. de Lepeleire(1981)さんや、Keith Bennett(1980)さんのように、伝統的な薪調理システムの研究をしている方達がいるということが素晴らしい。こういう資料が有史に残っていて本当にうれしい。
文化鍋
玄米を圧力鍋で炊いていると、パッキンが年に一度くらい割れてしまって、これ消耗品だなと思わせられる。
圧力鍋にたよらずに玄米飯を食べたいものだと思っていたら、文化鍋に出会った。
普通の鍋でもびっくり炊きをすれば玄米ふっくら炊けるけど、大量に吹きこぼれるのよね。だから吹きこぼれ防止の返しのついた土鍋にしようかとも思っていたけど、アルミの方が薪の使用が少ないという記事を読んだものだから何かないかと探したら、あったね!
しかもびっくり炊きじゃないくても普通に炊けるみたい。
玄米は、一晩水につけた玄米に1.8~2倍の量の水を入れ強火で沸騰させます。沸騰したら弱火にして40~50分炊き、10分位蒸らします。鍋の大きさが違っても炊き時間・蒸らし時間は同じです。 暮しの手帖 2007年 12月号
なぜそんなことが可能なのか?
薄い水の幕ができるウォーターシール現象の効果で適度な圧力が加わります。 ミセス 2002年10月号
はぁあ。なるほど。
ついでに美味しく食べるこつ。
炊き立てのご飯をさわらのおひつに入れるのが一番。余分な水分がおひつに吸収され、ご飯がべとつきません。おひつがない場合は、鍋のふたについた水滴がご飯に落ちないように工夫しましょう。布巾やサラシをふたの下に被せれば、水滴が布巾などに着き、ご飯に落ちません。 関東電気保安協会報 2003年2月
私いままで、蓋についた水、これも美味しそうだと思ってわざとご飯の上にたらしてたΣ(゚Д゚;)
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