稲架
「はざ」と読む。秋に刈り取った「稲」を「架」けて天日と風で乾燥させるための道具。間伐材や孟宗竹を土台として立て、横に孟宗竹や真竹を渡してここに稲を架けていく。
いつのも近所の大工さんから、稲架を立てるときの縄の掛け方を教わった。
「わっちゃ、男結びは知っとるか」
「おーけよ」
「なぁんちゅたて。ほっでも、こりゃ知らんやろ。のきゃ」
となって、ホワイトボードで講義が始まった。
1人で横木を固定する
1人で作業をする際、横木は片端を結んでおいてから、もう片方を持ち上げて水平にし、残りの箇所を結んでいくことになる。このとき、最初の縄を掛ける向きが重要。この絵のように掛けると、横木を持ち上げたときに「締まる」。反対に掛けると逆に緩んでしまう。
縄に筋交いの役目をさせる
縄の掛ける方向を、絵のように交互に違えて縛る。こうすると、縄が筋交いの役目をするので、稲架が倒れにくくなる。この絵でいうと、右や左に倒れにくくなる。
「こういうことを孫の世代に伝えていきたいと思うんだが、なかなか機会がない」というようなことを言っていた。私はこうやって学ぶ機会があって良かった。ありがとうございます。
さっそくトマトの棚に応用したら、ありゃりゃ、男結びの純手と逆手の両方が必要だこれ。男結びのいい練習になったゾー( ´ ▽ ` )ノ
ちなみに男結びはこんなの
この絵が純手。といっても分からんよな。やってみれば何をいいたいか分かる。
縄・ロープの結び方はおもしろい。男結びは紐が無駄にならない。
南京結びはトラックで大物を運ぶ際には必須だし、かんくくり(巻き結び)は棒に縛る際に使うし、舫いはしっかり縛れてほどくのが簡単だし、牽引ロープをつなぐ結び方とか、いろいろ、覚えていくと楽しい。