自然農仲間の石倉さんを訪ねて広島因島へ。

奥様ご実家の果樹園を引き継ぐかたちで、因島へUターンされた石倉さんご一家。無農薬無肥料の柑橘とジャムの販売をされながら、あるものを工夫して作る使う自給自足の生活を満喫していらっしゃった。

南国のフルーツが採れる果樹園の段々畑と、ロケットストーブを日常の調理に使っている石倉さんの暮らしを体験して、人生の変わる衝撃を受けてしまった。

これこそ立体農園だっ。

ほんとの斜面に、一筆ごとはとても小さい面積の段々畑が続く。一筆と言っていいのか。とにかく斜面に果樹が植わっていて、その合間合間のちょっとした平面が、野菜の畑になっている。面白ーい。ヽ(´▽`)ノ

蜜柑の木と、こぼれ種から育った大根など。

果樹からの落葉がとても豊かな土壌を作っている。すごーい。( ゚д゚*)

玉ねぎが、とても立派!

うわさのパッションフルーツ。

その場で、もいで食べさせてもらった。お・い・し・い^Д^)

 

川口さんの果樹が植わっている畑もそうだけど、落葉果樹と自然農は、とても相性がよいと実感した。私も、もっと畑の周囲の木と仲良くなろうと決めた。

切り上げ剪定

石倉さんの果樹剪定は、切り上げを基本にしている。切り上げ剪定にすると、根の張りがよくなる。剪定したときは、上に伸びた枝からどうやって果実を収穫するのかと思うけど、収穫期になると果実の方が「採って〜」という風に重みで下がってくるらしい。

切り上げ剪定の仕方

「これだけだよ」って言ってた。シンプル・イズ・パワー。

 

噂のロケットストーブ-システムキッチン

なんていうか、基本通りのロケストが整然と並んでいて、そして普通に調理してる。

驚いたのは、いったん燃え出せば、鍋とヒートライザーの隙間の排煙のための空間が、ほんの少しで良いってことだった。「え?煙突全閉じに近いんじゃないですか?」。でも問題なく燃える。

ポイントは、縦型の薪投入口。

横型もやってみたけれど、面倒だったとのこと。投入口の周りを断熱もしてみたが、熱くなりすぎてステンが痛むので止めた。確かによく燃える。

衝撃の事実

薪置き場がないんだよね。あるにはあるんだけど、小さすぎる。聞くと、果樹園の木の下に剪定枝を積んでおいて、乾いたらその場で切って、下ろしてくるという話。

それだと、枯れ枝に近くなるような気がして不思議だったのだけど、頭の中が整理できないまま能登へ帰ってきてしまった。衝撃は、日常に戻ってからジワジワとやってくる。ナニカオカシイ。電話でもういちど、薪について聞かせてもらった。

話をするうちに、ロケットストーブでの調理の燃料には、枯れ枝のようなのが向いているのだと分かった。あっさりと燃えてしまう薪の方がよけい調理しやすいようだった。林床に落ちている小枝が、燃料として最高っていうことか。普通の薪ストーブとは真逆を行く事実。

そして、割らなくていいのなら、なんて手軽なんだろう。

我が家の生き方が変わりそうな予感。

石倉さんのホームページ

いしくら自然農園

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