5月19日、ショドマチの田の苗代で、今年の稲がやっと出芽した。

コシヒカリ

古代米 緑万葉

イセヒカリ

昨年は5月3日に種を下ろして5月18日に出芽。今年は4月20日に種下ろしだから、ひどく遅い。

 

今年は「浸種と催芽」という作業をあえておこなわなかった。

普通の稲作では、春先まだ寒い時期から、種籾を発芽させるために水に浸けて吸水させる浸種という作業を行う。浸種を続けると、一般に積算温度100℃で発芽する。水温が15℃の場合で7日間。さらに発芽を揃えるために、積算温度70~80℃で浸種を止め、32℃の水に1日浸ける催芽という作業を行う。

昨年はちゃんとこの作業を行なって大成功の稲作だった。あえてやり方を180℃変えることに恐怖はあったけれど、全部切り替えてしまった。 アワワ ヽ(´Д`;≡;´Д`)丿 アワワ

稲作を知っている人にとっては摩訶不思議だが、これが自然農の流儀らしい。「らしい」って他人事だが、初めてやるのだから「らしい」としか言えない。

米を水に浸けて、発芽を早くする方法もあるが、自然農では、芽出しを助けない。タネを蒔いた後にも一切水を蒔かない。タネは早めに蒔いても、時期が来たら自然に発芽する。それまでは眠っている。早く芽が出過ぎてしまい、霜にやられることはまずない。

米作り(赤目自然農塾)3-種蒔き-

人工的な手を掛けなくても、「時期が来たら自然に発芽する」って、ロマンがあるではないか。私にとってはたったそれだけの理由なんだ。 さらに、お風呂で催芽するとカビる籾があって嫌なんだ。カビないようにするにはお風呂のお湯にポンプで酸素を送るといいんだけど、水につけてお湯につけてポンプを使ってとやってると、どんどん不自然になってくのがやっぱり嫌なんだ。

 

出芽を確認するまで、眠れない夜が続いていた。本当に。 部分的に切り替えて実験すればよかったのかも知れないと、後で反省した。 寒い能登では出来ないかもしれないと落ち込んだ。

毎朝5時に苗代の見回りをしては、3日に1回稲粒を掘り起こして、「あ、鳩胸になった」「あ、催芽した」と一喜一憂して、何やら徒長した植物を見つけて田に涙を落としてみたり、徒長した植物の正体がヒエだと分かって安堵したり、心が忙しい春先だった。

 

しかし、 「らしい」とか「反省」とか言っているうちに、 5月25日、ツンツンしてきたー。(∩´∀`)∩ワーイ

コシヒカリ(あれ、ヒエが混じってる)

イセヒカリ

 

なんとか、なんとか、なるかもしれない。 ありがとう、稲。ありがとう。 ナンマイダブ。ナンマイダブ。 頼んぞー。頼んぞー。 ありがとう。ありがとう。

 

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