稲架にはまだ稲と大豆が掛かり、サツマイモの5分の3が土の中という状態で、あっという間に11月が終わる。

天気予報を見れば、これから1週間は雨または雪の日が続き、今日も晴れの予報から変わって雨。いったいいつ脱穀作業をするのだろうかと、ひとごとのように考えてしまう。しかしそんなことは言っていられず、古代米の残る2種類は屋敷の稲架に移して雨避けをかけ、もち米とうるち米は新しくお借りした納屋を整理してこれから取り込もうとしている。

毎年栽培歴のやりくりが上手になるが、その分栽培面積が増えて、結局はやりくりが間に合わない。という循環から抜け出せずにいる。あーもう面積拡げるの止めようという気もするのだけど、目の前の放棄された傾斜の強い畑が魅力的でしょうがなくて、やはりお願いしてお借りすることにした。これで何人の地主の方にお世話になっているのだろうか。購入した農地も含めて、面積だけはいっぱしの農業者になってきた。キノドクナ。ありがたい。

(農業者ではなくて百姓でありたいと思うが、それはまたの話。)

作物の方はというと、これはまあまあ。できすぎて困るようなものも出てきた。畑ごとの性格や適する作物も分かるようになってきた。自然農の田畑はちゃんとできるようになるまでに、3年5年かかるという話を読んで、始めてみたら1年目で割と出来て、調子に乗ったがその後が続かず、気付いたら5年目の秋が終わる。なんのことはない、田畑ができるのに時間がかかるのではなくて、農家という私ができるまでに5年がかかったのか。田畑は待っていてくれただけのような気がする。今思えば2年前の畑の状態でも、こうしていたらこんな野菜もできたな、というような遠回りとも思える気づきが後から後からやってくる。私が鈍いだけなのか、遠回りと言わずに勉強だったと言えばいいのか。

一足先に販売農家として活躍を始める友人知人を横目に、ゆっくり歩くものは遠くまで歩くと自分に言い聞かせて、毎日少しずつ言い訳せずに取り組んでいきたい。

だから秋よ、もう少し待ってくれo(≧▽≦o)o

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