明るい小雪が舞う空の下、納屋の中では農家の冬仕事が着々と進む。お世話になっている古民家レストランから御注文頂いた注連縄。旧家の神棚ってなんて立派。注連縄もやはり大きく、六尺の大物なので二人掛かりで作る。
上が練習用で下が納品用。1年に1、2回の仕事なので毎回忘れる。練習用は「ヤッパリな」という出来栄えだけど、折角なので我が家の神棚に使おうか。
材料は自然農のモチ藁100%。モチを初めて作ったら、噂に聞く青くて長い藁に育った。こ〜れは藁細工に向いてる。
今年は圃場整備後の田んぼ。つまりよく耕した、亡骸の層のない田んぼで、自然農の稲作が通用するのか心配だった。けど稲というのは本当に日本の気候にあって、強く生きる植物だ。農夫の心配をよそに立派に育ってくれた。逆に背が高くなり過ぎて倒れ、土に着いた穂が随分落ちてしまった割には、よく穫れたように思う。
ありがとうございました。来年も楽しく健やかに稲作ができますように。
参考までに、平成二十六年度の収穫 籾米の一番桶
品種 | 量 | 作付け面積 |
---|---|---|
カグラモチ | 二俵 一斗 | 三畝 |
若草モチ | 一俵 四升 | 三畝 |
古代米 赤モチ | 二斗 | 二畝 |
古代米 カンクロ | 三斗 三升 | 二畝 |
古代米 黒米 | 六升 | 二畝 |
古代米 香り米 | 一斗 | |
古代米 カンタン | 八升 | |
イセヒカリ | 六升 | 不明 |
さて、注連縄を納品して「わー立派!」と喜んでいただいたのも束の間電話が。「撚りが逆なんだけど、作り直せる?」 (;゚д゚)ハッ!?
あれまー、やっぱり忘れてる。お宮まで見本を見に行ってから作ればよかったぁー。ということで、作り直し、さらに立派なのができた。1本作るごとに、分かってなかったことが分かって上手になってきた。来年はもっと立派になるなヾ(▽⌒*)
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