下屋とは
野草の乾燥方法を読んでいたら「雨は当たらないが、光と風の当たる外」という表現が出てきて、なんだその矛盾した条件は(#`Д´)ノと突っ込んだ。
その後でビニールハウスを建てて利用するようになってから、透明の屋根があればその条件を満たすと知った。はぁー、案外知らないことってあるもんだ。
ということで、雨の日でも餅つきをしたり、カッパを脱いでそのまま家に入ったり、干し柿を吊したりできるように、下屋(げや/ぎや)を建てた。
建築中
本格的な大工の経験はなく、下屋とはいえ建築には違いなく、大それたことが出来るんかいなと、二の足を踏んでいたけど、天気が良くて蚊もいない春先にやってしまおうと重い腰をあげる。
垂木の受けをノミで彫ったり、三寸釘を曲がらないように金槌で打ったり、カンナの刃を研いだり、貫を楔で止めたり、やってみなければ分からなかったことだらけ。五寸釘を使いたい場所もあったけど、残念ながら私の技術では曲がってしまってだめだった。透明のポリカ波板に傘釘を打つときは、先に穴開けとくんだね、知らなかった。
光を入れるので桟は必要最低限の幅。雪に耐えるには30cm間隔にしなさいと言われたので、一尺ごとに桟を打った。
うん。空が見える。(o゚▽゚)
材料
何年か前に、在所で小屋が不要になったというので、請け負って解体して木材を貰ってきた。これを使うときがようやく来た。
日本の伝統的な木造建築のいいところは、ホゾ組を再利用出来ることだと思う。二間と一間の古材を継いで桁にしたのだけど、追掛大栓継ぎなんて自分じゃとても彫れない。古材だから、バラした通りに組み立てれば、あら立派だわ。
仕事の一つ一つが、なにもかも貴重な経験。あー楽しかった( ̄▽ ̄)。いやー、いいものを作ったなー。
下屋の使い方
早速竹の子を干した。
夜もそのまま下屋に放置して二日。カラカラに干せてしまった。と、取り込まなくていいとは!
これは良いなーヾ(´∇`)ノ
裏の海から汲んできた潮水をホーロー鍋に入れて気長に塩を作る。大根の種は、木が八割方枯れた色になったので吊るして干して追熟させる。梅雨入り直前の小麦刈り。そしてニンニク。いろいろ吊るして干せる。
ほんと下屋は作って良かった。いいもん作ったわー。
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