東京時代から使っている合板のカラーボックス。軽いし、安いし、使いようによってはオシャレだし、重宝してた。

けど、カビる!あ、人形じゃないよ、カラーボックスがね。

空っ風で乾燥しやすい関東平野には合ってたんだろうけど、北陸の、半島のさきっちょでは、カビる。なぜ!

カビの発生条件

  1. 酸素

  2. 温度(20度~30度くらいが一番カビが生えます)

  3. 湿度(湿度80%以上がカビにとっては最適)

  4. 栄養(汚れやホコリを栄養にカビは繁殖します)

合板は、ベニヤ単板を糊で接着して作られているので、通気性が悪く、湿気がこもりやすい素材。だからカビる。そうなのか!

栄養のない板がなんでカビるか不思議だったけど、表面のホコリにカビがつくんだね。ホコリには人間の皮膚の垢や、ダニの屍骸なども含まれるだろうから、これを栄養に、合板から水分をもらって増殖するってことだ。

つまり、まめに掃除しなさいってことか。でもな、そうそう家中を掃除ってしてらんない。そこで昔からの知恵に立ち帰る。

1. 大掃除をする

カビの好適温度20度~30度を迎える春秋の2回、タンスの裏や床壁の隅、もろもろのホコリを回収。カビる前にね。5月中旬と、8月中旬。連休とお盆あたり。

ついでに、

雨樋の掃除をする。雨樋が詰まってると、垂れた水滴が土に跳ね返り、壁を濡らす。これが壁内の湿度をあげる。

家の周りの木の枝を切る。庭草を刈り込む。壁が濡れても、風が通れば乾きやすい。特に北側の通風を確保。

2. 室内や押入れにかぜを通す

室内湿度を65%以下にすると、カビの発生は殆ど抑えられる。晴れた日には窓や戸を開け放とう。

3. 家の作りを見直す

古民家の場合、どうしてもカビる押入れとかある場合は、リフォームの際にその押入れの床下が問題のある構造になっている可能性がある。

もともとは土間だったところに、便所を作るので、作ってはならないところに床から立ち上がる土壁を作り、その後便所は壊して、押入れになった。とか。こういうところは、床をめくるとシロアリで柱も大引きもボロボロになっているはず。こういう場合は、ボロボロになった部分は取り替えるしかなく、また通風を遮っている壁は撤去しないといけない。

床がフカフカするなと思ったら、床板が腐って来ているのは、当たり前だが、そもそも何故床板が腐るのかを見直した方がいい。床板の下には、必ず風が通って湿気を飛ばす空間が必要なんだ。だけど、例えば、防水処置をせずに土を盛った上に、大引きを直接載せていたなんてこともある。当然大引きは腐ってシロアリの食べ物になっていた。

昭和のどこかの時期に、こういう悪いリフォームがまかり通ったらしい。ひどい話だけど、古民家あるあるな話だから、田舎に家を購入するような際は、床下も確認しようね!

参考

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