住みたい田舎の定義
- 古民家という遊び場があること
- 自然環境という資源があること
- 地域コミュニティー、言い換えると近所付き合いというコミュニケーションが存在していること
田舎の街ではなくて、農山漁村がいい。村だよ、村。村がいい。
古民家とセルフビルド
古民家の何がいいかって、在来の木造建築だってことだ。土の壁だったり、太い梁だったり、高床式だったり。私は100年以上前に建てられた農家作りの家に生まれた。その家をとても気に入っていたけど、唯一気に食わなかったのは、高床式じゃないところだった。北側の仏間はかび臭くて嫌だった。高床式のいいところは、床下の通気があることだ。そんな家に住みたいという想いが、能登に住んで半ばかなった。家の半分は近代的にリフォームされているので、自分たちで改修したいと思っている。
改修が必要なのは、近代的になった箇所だ。なんでこんなことをするのかと、素人目に思うが、その箇所は床下を塞いでしまっていて、湿気がたまり、床がすぐに黴てしまう。ホント、なんでこんなことしたんだろうか。
近所に建具屋さんがいる。大工仕事を随分教えていただいている。田舎のいいところは、在来工法を経験してきた職人さんが生きているってことだ。
作る力
国際的な貨幣市場が出来、市場のグローバル化が叫ばれ、資本主義経済が謳歌されてきた時代は、つまり、自分たちで作ることを放棄してきた時代だったんだろうと思う。
私は、田舎の百姓の家に育った。爺ちゃんがバリバリの時には、「農家は自分の家は自分で作るもんなんだ」と言って、天井裏を部屋に家族で作り替えた。どこからか貰ってきた木材を切ったり、どこかに保存してあった畳を運び入れたりした。幼稚園の頃の遊び道具は、薪とノコギリと古釘で、木舟を作って用水で流していた。
小学生になると、ラジコンだとか、ミニ四駆だとか、スーパーやホームセンターのクリスマスちらしに写真入りで宣伝されているものが欲しくなって、だんだんと作って遊ぶことが減っていった。
作るってことは、楽しいんだ。野菜だって作れるし、家だって作れるし、家畜だって作れるし、橋とか、道とか、石垣とか、水道とか、燃料とか、作りたけりゃなんだってホントは作れるんだ。人間は作ってきたんだ。
だけど都会じゃ、あんまりできないね。だから田舎の村に引っ越してきた。
暮らしを作る
趣味はなんですかって聞かれたら、暮らしって答えるよ。だって、自分の手足で暮らしを作ることが楽しいんだもん。
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