古布
畑仕事に余裕のある冬の時期に、骨董市で格好いい古布の反物を手に入れた。ヽ(´▽`)ノ
野良着を自分で作りたくて、3年ほど前からいろいろ作ってる。
ホームセンターで安くて丈夫な作業着が手に入るのに、何故わざわざと思わないでもなかったけど。作業着は個性ないしね。納得のいく服を選んでると結構高くなるからね。
オーガニック栽培の綿や麻の布を購入して作ろうとしてたけど、買うとなると布自体が高くて農作業で着古すのに躊躇してた。
そこで古布。質、デザインともに素晴らしい。
野良着
日本各地の農山漁村には、武家や貴族の服とは違う、野良着の仕立て方が伝わっている。ズボンでは、サッパカマ、ユッコギ、タツケなど。上衣はジバン、ミジカなど。
裁断も縫製も直線が基本で、型紙がいらず、捨てるような端切れがほとんど出ない。糸から自分たちで作っていた時代の知恵が詰まってる。
ズボンが出来た
これまでズボンを10本ほど試作してきて、やっと納得のいくものが出来た。
昔の農家と同じ様に、布の足らない所は、端切れでパッチワーク。良さそうな端切れは宝だな。
私のはミシンを使った和裁。裁断から縫製まで半日で1本出来た。だいぶ早くなったと思う。
反物から仕立てるということ
切り落とした布端は、折り伏せ縫いや袋縫いで始末してるけど、2段階に折って縫うのは手間がかかる。それが、反物巾で仕立てると布端の処理に気を使わなくていい。反物の端で抑えれば、抑え縫いだけで良い。なんて気軽なんだ。
次の写真の左下は反物の端で抑え縫いを、右側は折り伏せ縫いをしてある。
左上は、この反物を買ったときにしてあった、手縫いのまつり縫いを真似たもの。これでも大丈夫かもしれないという実験。
使い倒す
カッコ良く出来たから、野良着に使うのがもったいない。ヽ(´▽`)ノ
まずは、よそ行きに使い。くたびれたら、部屋着にし。継ぎを当てた頃に、野良着にするというのが、よかろうと思う。最後は、雑巾。大事に最後まで。
次は上半身
テッポウジバンを貫頭衣な感じで作ろうかなぁ。( ̄. ̄)。oO
二部式の上衣はコシキリ、ジバン、ハンチャ、ミジカなどとよばれ、丈は腰ぐらいまで、衽(おくみ)のつかないものが多い。両脇(わき)の裾(すそ)に10センチメートルぐらいの馬乗(うまのり)がつき、ゆとりをもたせている。袖(そで)はとくに腕の動きがよいようにくふうされ、変化に富んでいる。平袖(ひらそで)・半袖には襷(たすき)、腕貫(うでぬき)、手甲が併用された。筒袖はツッポ、テボソなどといわれる。鉄砲袖は筒袖と腕貫をあわせた型で、腕に密着させ、腕の付け根に三角の燧布(ひうちぬの)を入れ、腕の動きを楽にしている。捩袖(もじりそで)はマキソデ、ネジソデともいわれ、広袖の下端を、袖口にかけて斜めに三角形に折り上げたものである。袖付けが大きいので、下に重ね着をした場合でも、ゆとりがある。
単(ひとえ)、袷(あわせ)、綿入れがあり、寒暖に応じて袖なしを外に着たり、胴着を内につける。
帯は細帯、布のままのもの、裂き織などがあり、汚れ防止と前裾の乱れを防ぐ前掛けは、二布(ふたの)から、後ろまで回せる四布(よの)ものなどある。
材料は耐久力のあるものが使用されるが、古くは藤(ふじ)、科(しな)(シナノキ)などの雑繊維、麻が使われ、木綿の出現後は、保温性のある木綿が主になった。染色は堅牢(けんろう)で洗うと美しさが増す藍(あい)染めが多く、紺無地か縞物(しまもの)、絣(かすり)が用いられた。
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