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自然農ガットポンポコ

2019年05月01日 カテゴリ:作る

チェーンソーが片方に切れ込んで行く理屈と直し方

チェーンソーで杉の丸太は真っ直ぐ切れていたのに、ケヤキの大木は斜めに切れるというか、ほとんど切れないという経験をして、チェーンソーの刃の研ぎ方を徹底的に研究しなおした。

斜めに切れるというのは、チェーンソーのカッターが左右どちらかに偏って切れ込んで行くということ。

チェーンソーの切れ込む仕組み

以下の図は全て、チェーンソーを振り下ろして木を切る際のカッターの見え方。また上下左右は、切っている人から見た方向を指す。

上図のカッターは右下に切れ込もうとする。右と下に刃があるため、刃のある方に切れ込むからだ。これを右カッターと呼ぶことにする。

上図のカッターは左下に切れ込もうとする。左カッターと名づける。

左右カッターの均衡がとれていると、真っ直ぐに切れ込んでいく。

左右カッターのバランスが崩れていると、上図のように片側に切れ込んでいく。

片側に切れ込む原因

左右カッターの、片方の研ぎが甘い

一方だけが切れないと、切れるカッターの方に切れ込む。上図の場合、右カッターはよく研げて光っているが、左カッターは鈍い光沢で研ぎが甘く、切れる右へ切れ込んでいく。

左右カッターの長さが違う

左右カッターのどちらかが長いと、長いカッターの方に食い込む。右に切れ込む場合は、右を削るカッターの方が長い。

チェーンの張りが緩い

チェーンの張りが緩いと、刃の切れ味の差でカッターがガイドからせり出して、ねじれを増大させる。

チェーンオイルが出ていない

チェーンオイルが行き渡っていないと、焼け付いて切れなくなり、ねじれを増大させる。

直し方

  1. カッター先端の丸くなっている部分はすべて削り落とす。
     刃物一般と同じように、返しが出るまで研ぐ。ちゃんと研げた刃は先の図のように、隅々まで光る。
  2. 左右のカッターの長さが均等になるように、研ぐ。
     カッターを1枚1枚見て確認して研ぐ。慣れないと長さの違いを認識できない。何度も研いでいると目が慣れて、長さの違いが分かるようになる。最初のうちこれは許容範囲かなと思うが、そういうのは間違いなく長さが違う。
     石を切ってしまって、カッター2~3枚が丸くなったとする。その場合、丸くなったカッターを研いで削り、その他のカッターも合わせて短くする必要がある。もったいないけど仕様がない。
  3. チェーンを適度に張る。
     目安として指でつまみあげてもドライブリンクがガイドから出ない程度に張る。
  4. チェーンオイルがきちんと給油されているかチェック。
     ゴミを掃除する。

ぶっちゃけていうと

片方に切れ込んでしまう理由はぶっちゃけ「研げてない」から。

研げた状態を分かっていないとか、研げたチェーンソーの切れ味を知らないということが考えられる。その場合、新品の状態を見るとか、上手な人の仕事を手伝うとかした方がよい。逆に研げてないと気づくには、クヌギ・ナラ・カシ・ケヤキといった堅木を切ってみればいい。なかなか切れないか、切れても片切れする。

でもそんな機会はなかなかなかったりする。切れてるチェーンソーは、木に押し付けなくても勝手に切れ込んでいくので、ちょっと押し付けてるなと感じたら、研げてない合図。

また、丸ヤスリがもう磨り減って役に立っていないという場合もある。ヤスリをかけると目に見えて鉄粉が出て、ひと擦りごとにカッターの形状に変化が見られるのが本来。削れてないなら、新しい丸ヤスリを買った方がいい。

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