この季節、雨の中の草刈りは涼しくて楽しい

しかし、気をつけなければいけない。今日は誤ってスパッと指を切ってしまった。

かなり流血したので、貧血になってしゃがみ込んでしまった。吐き気もする。悪さをする菌が入らないように、血を吸い出して、指を持ち上げ安静にすること数分。

「病院行こう」というユカの声に励まされ、なんとか家までは軽トラを運転して帰る。血が止まらず、ハンドルが血だらけ。あらー。これは病院まで行けない。

お願いして、近所のSさんに車で送っていただいた。帰りはバスで帰りますと言うと、時間潰して待ってるからいいよ、と言っていただく。ありがとうございます。こういうときは、山奥にポツンと住まずに人里に住んでいてよかったと、素直に思う。  

何年か前に皿洗いのアルバイトで手の甲を切ったときは、似たような出血の仕方で腱を切断してしまったので、同じことにならないかと心配だった。手は、私の大事な仕事の道具。これがないと、始まらない。怖かった。

あいざわ病院に着いたら、事情を分かって優先的に診てもらえたような様子だった。曲げ伸ばしができるので、腱は切れてない、とのこと。ほっとしたら、また貧血気味になった。ふー

幸いなことによく切れるように研いだ鎌なので、綺麗に切れていて傷口の癒着が早いようだ。縫わなくてもよかった。  

Sさんと帰り道の車中、なんで指を切ったのかという話になる。

我が家の田んぼの草は、パスパスに研いだ鎌で切って、抑える。切れるように切っている間はよいのだけど、切れない草に出会ったときに、このくそっ、という気持ちで雑に仕事をすると危ない。ということは分かっていたのに、やってしまった。

「修行が足りんのですわ」というと  「俺はまあ、子供の頃にやらざるを得んかったから、鎌とか鍬とかの扱い方はなんとなく、身体が覚えてるみたい」とSさん

私の実家も農家だけど、農業の手伝いは任意であって、強制ではなかった。今となっては、もっと爺ちゃん婆ちゃんや親の手仕事を真似して習っておけば良かったと思う。  

帰ってからユカとまた、なんで指を切ったのかという話になる

鎌を振り下ろすときに、刃物の向かう先に手があった、というのが、最低限のルールを守れてないのだと気づく。手で草を握って刈る場合は、草に鎌を当てて引く。振り下ろすと怖い。刃物を下ろす先に手足を置かないということ。

と、いうことを今冷静になれば分かるのだが、がむしゃらにやっているとつい忘れる瞬間がある。やっぱり修行が足りんのだ。  

今日は安静にしようということで、自然農への道を読み返していると高橋さんの章で、「作業をするときは、不安を持たず、疑わず、手を抜かず、力を入れず、心おだやかに行います」というくだりがあり、ハッとする。まさしくその通りだ。力まずに、かといって手を抜かない。これだ。  

最近の農業は機械の操作や農薬をまくタイミングが重要な職業だけど、手仕事の農業は鎌や鍬の職人技が必要な仕事。職人技には無駄な動きや力みはない。在所の建具屋さんの仕事や、爺ちゃん婆ちゃんの身のこなしに、学ぶことが沢山ある。 修行だ

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