珠洲の特産、珪藻土煉瓦の七輪を新調した。これを契機に、ストーブの素材について考える。

古い方の七輪は2015年1月の記事に出てくるので、4年半使ったみたい。あちこちガタが来ては、自分で直して使っていたけれど、ついに寿命が尽きた。

使っているあいだにまず壊れたのは、目皿。

買っても、また壊れるのが目に見えていたので、家にあったパンチングメタルを適当に切って使ってきた。耐熱温度が低いのですぐ壊れるけど、沢山あるから問題ない。

次に壊れたのは、取っ手が毎回当たるところ。

穴が開いちゃったので、ステン煙突のいらないとこを切って銅釘で打ち付けて塞いだ。珪藻土煉瓦には釘が効くっていう衝撃の事実。多少放熱するけど、使用上の問題なかった。

最後の瞬間は、持ち運んでいる最中に、ちょこんと柱にぶつかったとき。

バキッと、横一文字にひび割れてしまった。使えないことはないが、明らかに危ない。

珪藻土煉瓦も焼ける

当ブログではお馴染み、鍵主工業さんに行って、同じのを購入してきた。その時の話が、なるほど記憶に残る大事な話だった。

珪藻土煉瓦は、使っとると段々焼けて灰になるげわ。炭でも薪でもガンガン燃やしとると珪藻土煉瓦が真っ赤になっとるやろ。こうなると遠赤で調理効果がいいんやけど、珪藻土も焼けとるんやわ。顕微鏡でみると薄い膜状のもんやけど、これが段々剥がれていくんやわ。

ですよね。

私も使ってみて、それを実感する。珪藻土煉瓦は、使ってると減る。消耗品と考えていないといけない。

注:七輪なんで、煉瓦ではないけど、「珪藻土を焼成したもの」なんて書くと分かり辛いので、あえて「煉瓦」と表現した。

耐火セメントも溶ける

消耗品といえばアサヒキャスター。珪藻土煉瓦よりも耐火温度の高いアサヒキャスターで、珪藻土レンガロケットストーブの内壁を作って、2年間煮炊きしてきた結果。

やっぱり融けました。

アサヒキャスターCA-13Sの耐火温度って何度だっけと思って調べるが、AGCセラミックスのホームページには、CA-13Sの最高使用温度が載っていない。あれ?

最高使用温度・1,500℃

街建

最高使用温度(℃)1450

通信販売標準商品 - MakeShop

これでだいたいあってる、のかな?

これが、融ける。説明書通りに施工してるはずなんだけどなぁ。。

ロケットストーブの最大の欠点は、内部温度が高くなり過ぎるってことかもしれないなー。

結論

自作ストーブの燃焼炉の素材についての今のところの結論。

燃焼室の火が直接当たる部分は、消耗品と考えて、取り替えができるような作りにしとかないといけない。

今後の実験

地元産の珪藻土煉瓦だけで作るのは諦めて、参考書籍通りに耐火煉瓦を内張り(構造体)に使い、まわりを珪藻土煉瓦で覆う。

キッチンロケットストーブの耐久実験は、B2煉瓦で行ったが、B4煉瓦だともっと耐久性あるかもしれない。

参考

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